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「2020干潟・湿地を守る日」宣言

私たちは、長崎県の諫早湾が閉め切られた1997年の4月14日を忘れずに全国の干潟・湿地の保全にとりくんでいます。4月14日を「干潟・湿地を守る日」とするキャンペーンは1999年からはじまりました。今年は22回目です。

諫早湾の閉め切りによって国内最大級の諫早干潟が消滅し、ムツゴロウなど干潟の生物が壊滅しました。これがきっかけとなり、「干潟を守れ」の声が全国で高まりました。名古屋市の藤前干潟や東京湾の三番瀬では埋め立てを中止することができました。ところが、国(農林水産省)はいまだに諫早湾の潮受け堤防水門を開門しません。有明海の環境が悪化し、開門が急を要しているのに、です。

諫早湾開門訴訟をめぐっては、最高裁が昨年9月、潮受け堤防水門の開門命令を無効とした国勝訴の二審判決を破棄し、福岡高裁に差し戻しました。しかし、「開門」と「開門禁止」の相反する司法判断が並びたつ「ねじれ状態」が続いています。

全国の干潟・湿地は、その多くが危機にさらされています。沖縄の辺野古の海では、沖縄県の知事や県民が強く反対しているにもかかわらず、防衛省が米軍新基地建設の埋め立て工事を強行しています。

干潟や浅瀬、湿原など、いまある豊かな湿地を後世に残さなければなりません。危機にさらされている重要湿地をラムサール条約に登録することも大事です。私たちは、全国各地の干潟・湿地を守るために力をあわせて行動することを宣言します。

 
 追加宣言(各地の宣言を必要に応じ追加してください)
 
 
 2020年4月14日
 (日付はイベント日にあわせてください)

日本湿地ネットワーク            
2020干潟・湿地を守る日」参加者一同


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