●干潟・湿地を守る日2013自然観察会

多摩川河口干潟観察会
〜干潟の生きものたち〜 報告

<主催> NACS-J自然観察指導員東京連絡会(NACOT)、
NPO法人環境ネットワーク・文京(ENB)
<共催> NACS-J自然観察指導員神奈川連絡会(グリーンタフ)、NPO法人海の森づくり推進協会、とどろき水辺の楽校
<日時> 2013年4月27日(土)10:00〜14:00 天気:快晴
<場所> 神奈川県川崎市川崎区 多摩川河口干潟(殿町干潟)
<参加者数> 86名 (一般参加者72名/スタッフ14名)

<概要>

 気温が安定しない4月でしたが、観察会当日は、気温が20度を越え、Tシャツ1枚でも問題ない好天になりました。
 カニを中心とした干潟の生き物たちは、気温が高いほど、活発に動きますが、参加者も、カニに負けないくらい、イキイキしていた日でもありました。数ある観察会の中でも、観察対象となる生き物を、おもいきり捕まえて楽しめる内容は、多くないです。「捕る」ということは、動物的本能のようで、捕ってもいいとなると、子どもたちの目が変わってきます。
 干潟観察会は、かねてより、子どもたちの自由な探究心を大切にし、指導員の解説だけにウエイトをおかないスタイルを導入しています。あえて、参加者をグループで括らず、自由に干潟環境に散っていただき、それぞれの思いで、干潟を理解していただきました。
 しかし、大人の参加者からしてみると、もう少し専門的に、干潟特有の生態系や、生物の浄化作用など、勉強っぽく学びたいという意向があるのではないかということで、初めて「大人グループ」を設定しました。ここだけは、ちょっとだけ学術的な観察テーマとなりますが、大人の参加者にとっては、好評でした。どちらのスタイルでこの観察会を楽しむかは、参加者次第。ここも、「自由な探究心」を大切にしています。
 今回、実施場所を、神奈川側に戻しましたが、この観察会の設立意図である、羽田空港への連絡橋工事に伴う干潟への影響を、実際の現場に行き、生き物たちの営みを目の当たりにしていただき、干潟環境の保全を体感していただくため、この場所での開催意義が大きいことを改めて感じました。
文責:山口義明








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