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和白干潟の観察会報告

有江圭子

◆筑陽学園中学校3年生68名と先生5名の校外理科学習(2020年10月14日)

空が青く澄み渡り、心地よい風が吹く校外理科学習の日でした。バードウォッチングでは、コロナ感染防止のため、望遠鏡の接眼レンズの枠とレバーは一人ずつアルコール消毒し、順番を待つときは1メートル空ける、などの対策をして鳥を見ました。アシ原入り口で多くの生徒がアシハラガニを捕まえ、満足していました。午後は、9つのテーマでグループに分かれ、干潟の調査をしました。守る会は5人のガイドが①砂地の生きもの ②砂泥地の生きもの ③泥地・岩場の生きもの ④アオサ ⑤植物についての調査の手伝いをしました。

最後にガイドが一言ずつ調査の感想を言って、生徒たちからのお礼の言葉で調査を締めくくりました。コロナ感染防止のため、春の観察会が中止になり、ガイドにとって今日は久しぶりの観察会でした。無事観察会が終わってほっとしました。

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筑陽学園中学校3年生の校外理科学習

◆和白小学校5年生106名と先生3名の和白干潟観察会(2020年10月27日)

秋晴れの絶好の観察会日和でした。バードウォッチングではクロツラヘラサギ、ミサゴ、カワウ、カモ類がよく見えました。アシ原ではガイドが捕まえたアシハラガニを見せて、全員がアシハラガニを確認しました。コメツキガニは潮が引いたばかりだったのですぐには見つかりませんでしたが、子どもたちは根気よくスコップで穴を掘って見つけていました。沖では、アサリ掘りに熱中しました。和白川河口のハクセンシオマネキは少しですがハサミを振ってくれたので、よかったです。最後にまとめをして「いろんな生き物が見られてよかった」という感想がありました。挨拶をして子どもたちは元気に学校へ戻って行きました。

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和白小学校5年生の和白干潟観察会

◆Sense of Nature(センス・オブ・ネイチャー)
17名の和白干潟観察会(2020年11月1日)

子ども11名、大人6名の参加者でした。望遠鏡の操作方法を教えると、自然を体験しようと集まった子どもたちだけあり、ふざけることもなくカモ達やミサゴやダイサギ、コサギなどを見ていました。アシ原ではアシハラガニを探し、ウミニナや火山の噴火口に似たゴカイの巣穴などを観察しながら砂洲に行って、コメツキガニを見つけました。アサリ採取では小さなアサリが沢山採れました。まとめの話では観察会で見つかった生きものを説明しながら見てもらいました。「アサリにオス、メスはあるのか」という質問がありました。事前に色々勉強されているようで、子どもたちも熱心さがあり良かったです。最後にミヤコドリ13羽が来てくれました。(山之内)

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Sense of Natureの和白干潟観察会

◆県立柏陵高校環境科学コース1年生40名と先生4名の和白干潟観察会(2020年11月13日)

空が青く、沿岸の木々も色づいていました。バードウォッチングでクロツラヘラサギを見ました。砂地に鳥の足跡があったので紹介しました。アシ原では観察会で唯一のアシハラガニを高校生が見つけました。砂洲ではコメツキガニの巣穴がいつもより大きくて、コメツキガニがたくさん見つかりました。ほとんどの子が片手一杯のアサリを見つけ、アサリの豊漁でした。まとめの時、「還元層と酸化層について」「アオサの大量発生について」など高校生向けに話をした後、とった生きものを見てもらいました。

みんな真剣な表情でメモを取りながら見ていました。「カニのことや、なぜ砂の下が黒いのかなど、色々知ることができました」との感想が出ました。今日感じたことを大切にして、今後さらに環境についての学びを深めていってほしいと思いました。

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県立柏陵高校環境科学コース1年生の和白干潟観察会

JAWAN通信 No.134 2021年2月28日発行から転載)