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三番瀬のラムサール条約登録を求める要望書

環境大臣 山本公一 様

 三番瀬を守る連絡会    代表世話人 中山敏則
 三番瀬を守る会        会 長 田久保晴孝
 市川三番瀬を守る会      会 長 星野亘良
 千葉県野鳥の会        会 長 富谷健三
 千葉の干潟を守る会      代 表 近藤 弘
 三番瀬を守る署名ネットワーク 代 表 田久保晴孝
 千葉県自然保護連合      代 表 牛野くみ子

 私たちは、東京湾奥部に残された貴重な干潟・浅瀬の三番瀬を後世に残すために活動している団体です。
 
 三番瀬は「日本の重要湿地」と「ラムサール条約湿地潜在候補地」にあげられているものの、ラムサール条約登録が進みません。そのため、依然として開発の危機にさらされています。
 
 千葉県が1993年に策定した三番瀬の2期埋め立て計画(市川二期地区・京葉港二期地区計画)は、埋め立て反対運動の高まりにより2001年9月に白紙撤回となりました。白紙撤回については、環境大臣と環境省に多大なご尽力をいただきました。しかし千葉県は、三番瀬を通る第二東京湾岸道路の構想をいまも県政の重要課題として掲げています。また、市川市などは三番瀬市川側での人工干潟造成を強く求めています。
 
 三番瀬はシギ・チドリ類の重要な中継地となっています。環境省「モニタリングサイト1000」のシギ・チドリ類渡来数では、三番瀬は毎回、上位10位以内に入っています。たとえば2014年度冬期をみると、佐賀県の大授搦、熊本県の白川河口に次いで三番瀬は3番目となっています。2015年度冬期は4番目です。三番瀬はまた、ミヤコドリが300羽以上飛来し、全国最大の渡来地になっています。スズガモは数万羽飛来します。
 
 ラムサール条約は、国際的に重要な湿地の保全を締約国に義務づけています。したがって、開発の危機にさらされている三番瀬を日本政府がラムサール条約湿地に早急に登録することは当然の責務と考えます。
 つきましては、次回のラムサール条約締約国会議(COP13)において三番瀬がラムサール条約湿地に登録されるよう、ご尽力をよろしくお願いいたします。

(JAWAN通信 No.117 2016年11月30日発行から転載)

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