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珍鳥ミヤコドリを過去最高の383羽確認

〜三番瀬自然観察会〜


 三番瀬の自然観察会が2015年12月6日、ふなばし三番瀬海浜公園前でおこなわれました。この観察会は、千葉県野鳥の会と日本野鳥の会東京が毎月第1日曜日に開いているものです。参加者は約50人でした。
 いちばんの注目は珍鳥ミヤコドリです。ミヤコドリはカラスよりやや小さい全長45センチの鳥です。白黒パターンの体に、長くて赤いくちばしが目立ちます。好きな食べ物は二枚貝です。干潟や浅瀬でとらえた獲物を、縦に扁平になった独特の形のくちばしで器用にこじ開けて中身を食べます。
 日本に飛来するミヤコドリは450〜500羽ぐらいといわれています。三番瀬では毎年増えつづけています。この日は383羽を確認しました。過去最高です。
 県野鳥の会のメンバーはこう説明してくれました。
 「これだけの数のミヤコドリを見られるのは、日本では三番瀬だけだ。三番瀬で増えているのは、大好物の二枚貝が多いからだ。そういう豊饒な干潟が三番瀬以外ではどんどん減っている」
 埋め立てを中止させたことの成果です。
 ほかにハマシギ(800羽)、イソシギ、ミユビシギ、オオバン、スズガモ(5000羽)、ウミアイサ、カンムリカイツブリ、オナガガモ(200羽)などを確認しました。全部で39種類です。
 雪をかぶった富士山もきれいに見えました。初参加者は大感激でした。
 

写真2-1
ミヤコドリ
写真2-2
ハマシギの群舞。下は休息中のミヤコドリ
写真2-3
雪をかぶった富士山もきれいに見えた
(JAWAN通信 No.114 2016年2月20日発行から転載)

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