5. プロジェクトの開発

「世界湿地ネットワークは、世界中のNGO が緊密に連絡を保ち、湿地の重大な問題に関する支援ネットワークを形成できるほかでは得られない場です。会員となることで私たちは大小のNGO と繋がることができます。国々よ、湿地の国際舞台で遅れを取るな―生易しいことではないけれど!」
Cassie Price
WWN 委員会メンバー、オセアニア代表

5.1 会員募集

会員名簿は事務局担当のEstebanBiamonte が管理しており、ML の参加者を反映しています。
WWN アフリカ代表のBaboucarr Mbyeが会員登録用の様式を作成しました。最近、この申込書にプロジェクトや活動の詳細を記入して登録するよう会員に呼びかけました。まだ登録が十分に進んではいませんが、これは私たちの次の企画の予備情報となるものです。世界湿地賞の企画では、湿地への投票を行う際に会員登録が必要です。

5.2 湿地の健康チェック

委員会の活発なメンバーたちは、WWN の湿地を評価する国際プロジェクトとして、まず「湿地の健康チェック」という企画を立案しました。しかし、委員会で作業の範囲を検討した結果、まだWWN はそのようなプロジェクトを実施して成功に導くことのできる段階にはなく、より多くの作業をネットワークの強化に注ぎ込むことが必要であることが判明しました。また、「湿地の健康チェック」の目標の多くがバードライフ・インターナショナルのIBA(重要鳥類生息地)と重なっていることもわかりました。これらの理由で、この企画は、将来のプロジェクトの基盤を形成する可能性はあるとしながらも、進行を中断しました。

5.3 世界湿地賞

会員数を拡大し、キャンペーン組織としての技能を向上させ、独立したウェブサイトなどのリソースを提供することができるようなプロジェクトを模索しながら、私たちにとって必要だったのは誰でも理解できる効果的な挑戦でした。WWN の存在理由の少なくとも一部は、国際的な湿地保全の問題に関して独自の立場から論評を発表することで、「湿地の賢明な利用」の実現を支え、軽視されたり破壊されたりしている国際的に重要な湿地の事例に注目を集めることです。

2009 年9 月、Melissa Marin とChris Rostron は、柏木実とEsteban Biamonte をはじめとする委員たちのアドバイスを受け、世界湿地賞の企画をスペインの生物多様性財団に申請しました。この度、この企画への支援内定の知らせを受けました。この企画は地域ネットワークと一元的に管理される専用のウェブサイトを通じて運営されることになります。私たちは地域のNGO に対して呼びかけ、彼ら自身の管理でも、他の民間団体、あるいは自治体や国の政府の管理でも、国際的 / 全国的に重要な湿地の事例を提供してもらいます。また、住民参画、持続可能な / 持続不可能な農業、生息地管理、野生生物の管理などの部門を設け、それらについて良好な事例と否定的な事例を募集します。WWN の委員会が受賞湿地を決定し、それらを2010 年10 月に日本で開催されるCBDCOP10 において発表します。湿地表彰はその後、2012 年のラムサール条約COP11 の際の国際NGO 湿地会議にあわせて再度実施されます。

 >> 6. キャンペーン

WWN 年次報告書(2008 年11 月-2009 年10 月)


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