■干潟を守る日2006イベント報告

南港シギ・チドリ探検隊2006
―シギやチドリになってみよう―

●2006年4月30日(日)
●主催:NPO法人南港ウェットランドグループ

 4月30日午後、晴れ、大阪南港野鳥園では干潟が広がっていた。ところどころに緑色の海藻、アオサもある。はるか南の国から、コチドリ、シロチドリ、トウネン、キアシシギ、チュウシャクシギなどのシギやチドリが数多くやってきていた。干潟で、何かを懸命についばんでいる。いったい何を食べているのだろう? そして、これからどこへ飛んでいくのだろう?
 南港シギ・チドリ探検隊(南港グループ隊員11名、一般隊員20名)は、まず、展望塔で干潟とシギやチドリについて勉強し、望遠鏡でシギやチドリをじっくりと観察してみた。こども隊員は、シギやチドリをしっかりと、観察シート「南港生きもの発見隊」に、観察した鳥をスケッチし、様子を記録した。干潟をくちばしでつつきながら歩き回っていること、右に左に走り回っていること、カニをはさみのところでくちばしでつかんで振り回していることを記録した。
 その後、干潟近くに下りて、どんな生きものがいるのかを調べてみた。足元には、薄紅色の小さな花のじゅうたんが広がっていた。名前は、ウスベニツメクサ。この植物は、満潮の時は、海水の中だ。驚きだ。小さな小さな網で、小さな小さな泳いでいる生きものをすくい採り、顕微鏡でのぞいてみた。そこには、けったいな生きものがいた。ヨコエビだ。
 野鳥園に集まってきているシギやチドリは、小さな貝や、ゴカイ、カニも食べているけれど、この5mmくらいのヨコエビをいっぱい食べているようだ。どれくらい食べたら、次の目的地へ飛べるのだろう?
 いろんな興味がわいてきた。次の探検の時には、もっともっと干潟とシギやチドリのことを調べてみようと隊員たちは思った。そして、野鳥園の干潟を守るために、夏に行われる増えすぎたアオサをとりのぞく「アオサ取り」にも参加することを決意した。大阪だけでなく、全国の干潟などの湿地に行ってみたいと思った。



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