■干潟を守る日2005イベント報告

第7回 干潟を守る日2005 in 信州
講演会と水辺の観察会
冬ソナよりも面白い、春の水辺・・・でもサケもイワナも遡らない

●2005年4月23日(土)
●主催:野生生物資料情報室 WILDLIFE INFORMATION CENTER FOR CITIZENS
●協賛:渓流保護ネットワーク/安曇野環境ふぉーらむ八面大王/
    長野県自然保護連盟

 4月23日(土)に明科町犀川川辺で、年配の方から高校生まで約20名が参加し開催されました。
 午前中、屋内で4つの報告がなされました。宣言は全員一致で採択。
午後の自然観察会では25種類の野鳥が観察され、天気もよくうららかな春のひとときを過ごしました。


報告(1)諫早湾の現状と公共事業 植松晃岳(野生生物資料情報室)
 干潟のない山国信州でのイベントは今回で7回目。佐賀地裁の判決を信じ、諫早のゲートが開くまで開催し続ける。(5月16日に高裁が農水省の大分を認めたことは極めて不当!)

報告(2)佐賀県大入島の埋め立て
     ―もう一つの諫早・まだある海殺し
木下通彦(信州タカ渡り研)
 諫早だけに目を向けるのではなく、同じような破壊的な公共事業が、再評価監視員会がある今でも行われている。私たちは常に目を光らせていなければならない。

報告(3)信州の川からサケが消えたワケ 田口康夫(渓流保護ネットワーク)
 大正時代まで鮭は日本海から信州の山奥まで遡上していた。そのため鮭のDNAは森林でも確認された。即ち遡上する鮭をクマが食べ、その食べ残しを森にばら撒く。それを養分として木は育った。しかし今では砂防堰堤やダムで鮭は遡上できない。鮭の養分は木の中にはない。海と山の交流が断ち切られてしまっている。

報告(4)安曇野の総合治水と景観を考える 小林純子(穂高町)
 源流の小さな河川は、洪水があると原因の検証や工法の検討もされずに大、型コンクリート施設で固められてしまう。地域での小さな開発にも目を向けていくことが大事である。住民の知らないうちに川はコンクリート化されてしまう。

観察会 水辺の自然観察会 長坂守芳(野生生物資料情報室)
 安曇野の湧水地帯で、内陸のシギチなど着たばかりの夏鳥と、これから帰る冬鳥を観察しました。


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