公式エクスカーション(Lake Mburo National Park)

■第六日目:11月13日(日曜日)朝5時50分ホテル発

 Fang Fang Hotelからはバスは出ないということで集合場所の他のホテルまでタクシーを頼んでいたのだが、案の定誰もいない。というわけで急遽他の参加者とともに近くのホテルまで歩いていくことになった。まだ外は真っ暗。

 近くのホテルにはメキシコ政府代表のモニカが宿泊していたので、久しぶりに話し込む。
 ホテルにバスが来て、乗り込むが参加者はこのバスがどこへ行くのか知らない。と言うか何の説明もされないまま、まあ何とかなるでしょうと皆で乗り込む。
近くの飛行場(滑走路)のあたりにバスが止まる。朝日が昇ってきてかなり地平線は美しい。他のバスも集合してくるが、当然かなり時間がかかる。

 ウガンダ側の代表による説明はないが、ここで目的別のバスに乗り換えるもよう。
 今回ツアーを申し込んだ Mburo National Park行きのバスははっきりしない。ようやく胸にゼブラ(を見るツアー)のガイドと書かれた紙を貼り付けた担当者を数百人の人混みの中で発見。言われたバスに乗るとすでにほぼ満席状態で皆が一斉に「ゼブラ〜っ!!!」と叫んでくれる。不安にかられた参加者がバスに乗ろうとするたびに「これはゼブラ(を見るツアー行きのバス)か?」と聞くので、皆で新人が乗ろうとするたびに叫んでくれるようだ。
 しかし、さらに「このバスは違う所行きにするので向こうのバスに乗り換えてくれ」と言われ、皆で荷物を持ってぞろぞろと移動....させられることが2回。だんだん皆やけくそ気味に盛り上がってくる。


(グラント)シマウマ

 会議会場にあるため一番遠いスペックリゾートホテルからの参加者(とバス)が到着し、Mburo行きのバスは5台になり、ようやく出発。ところが今度はカンパラ市内のホテルの前でバスは停車。町を出る前のトイレタイムかなあ...と思っていたが、待たされること、待たされること。参加者はバスを降りてホテル前で延々と話し込む。どうやら待たされている理由が分かってきた。参加者はツアー代金を米ドルで払ったため、バスのドライバー達は飛行場出発直前にガソリンと昼食の代金用に多量の米ドルを渡された。しかし、ウガンダのお金(ウガンダシリング)にしないと使えないため、両替しなければならない。日曜の早朝で両替できる場所がなかなか見つからなく、我々は延々と待たされることになったと言うことらしい。「そんなこたあ前の日にやっとけよ」と話を聞いた参加者は口々にあきれるが、これがアフリカ。簡単にアフリカ精神はポリシーを曲げたりしないのだ。

 ガソリン給油所を2ヶ所ほどまわり(!?)、ようやく出発。この時点で朝の9時を回っていた。バスが止まっていたホテルから歩いて5分のホテルに宿泊している参加者が、何のために5時に起きたのかわからん、8時に起きて朝食をとってもまだバスに乗れたじゃあないかと憤る。そうでなくても、時間がかかることさえ分かれば、皆止まっている間に朝食を食べれたのだ。ホテル出発が朝6時半と支持されていた参加者が、自分たちのホテルでは主催者が何も連絡してなく、大勢の会議参加者が朝6時に朝食を同時にとろうと殺到したため、ホテル側はとってもあわてていたと説明。「何、おまえらは朝飯食べたんだと!」と(冗談ですが)非難されて逆にあわてる一幕も。

 こんなことには驚かなくなっている私は、ようやく出発するバスの中で「こりゃ帰りは夜もとっぷりと暮れてからだな」と心の中で思うが、ほんとにその通りになって逆に驚く羽目になる。目的地まではバスで片道4時間と聞かされる。日中一番暑い時間帯に動物サファリとは、あんまり期待は出来ないが日帰りツアーなのでやむを得ない。


(ホオジロ)カンムリヅル


 まあまあの状態の舗装道路をかれこれ4時間移動、舗装されていない道路になって比較的すぐに国立公園のゲートに到着。シマウマ(ゼブラ)、インパラ(ウガンダの首都カンパラの名前はこの動物の名前から来たそうだ)、ウォーターバック、ブッシュバック(いずれもレイヨウの種類)、バッファロー(アフリカスイギュウ)、イボイノシシ、サバンナモンキー、ヒヒ等を眺めて、湖畔に着いてからようやく昼食。帰りも動物を見ながら公園内を移動、メイン道路に戻り、カンパラ市内到着は夜の10時を回っていた。